アピール・要請・宣言

6月6日付で日本図書館協会より図書館問題研究会に「「 図書館における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に関するご要望について(回答)」が送付されました。 (図書館問題研究会からの要請については、こちら)

回答では、 図書館問題研究会からの要請に 対して、「 「ガイドライン」の策定・更新にあたっては,図書館の自由委員会と連携・協力しており,記載内容についても確認をお願いしています。それゆえ,図書館の自由委員会の見解と相反するものになっているとは考えておりません 」、「新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染拡大により,人命が脅かされる危険性さえある中で,人々の知る自由を保証するために図書館を開館する際の方策の一つとして,適切な意思決定に基づいて,明確な方針・内容・方法等を説明した上で,図書館が個人情報である氏名と緊急連絡先を把握することは,人命,知る自由,プライバシーのいずれをも尊重して調整する営みであると認識しております 」などとされています。

「「 図書館における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に関するご要望について(回答)」

アピール・要請・宣言,図書館関係ニュース

 5月26日付けで、日本図書館協会より「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(更新版)」が公開されました。

 図書館問題研究会からの要求事項については、
1. 「来館者名簿の作成」は、 「氏名及び緊急連絡先を把握する」に変更されましたが、記述は残っています。
2. 接触確認アプリについては、「感染者通知システムや接触確認アプリ等の 活用を来館者に呼びかけることも考えられる」に変更されましたが、記述は残っています。
3. 「入館を制限する」との記述は、「改善後に来館するよう要請する」に変更されました。
4. 「返却台に置くよう求めるな どの注意喚起を利用者に対して徹底」との記述は残っています。

 また、「本ガイドラインに示した基本的事項は、開館に際して、すべて実施することを義務づけるものではない。また、基本的事項のすべてが、全国一律に当てはまるものでもない。各図書館は、本ガイドラインに記した基本的事項を実施する必要があるかどうかを、「3.適用」に記す手順に沿って主体的に判断することが求められる」(2p)といった記述が加えられています。